京都むらさきの総合税理士法人

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信頼あればこその業務委託

京都府民共済様

2019/04/08税理士の仕事

経理部門としての役割

 「経理全般、お任せできないか」。その一声が、当法人を大きく成長させてくれることになる京都府民共済様とのお付き合いの始まりでした。  地元金融機関前会長からご紹介を受けてお話を伺ったものの、「事業所の経理業務一切の委託」は当法人にとっても初めてのことでした。なんとか力になりたいと先代である父や、当時別の事務所で修業中の身であった私を含め検討がなされ、人員を配置し対応にあたったことを覚えています。


五条通に面して建つ府民共済ビル。保有資産はここのみで、剰余金は徹底して割戻金に充てる

 

「はじめは経理と税務だけをお願いしていたのですが、信頼関係の深まりとともにお願いすることも増えて。今では社会保険や給与計算など、お金に関する全てをお任せしています。労務士も在籍している京都むらさきの総合税理士法人さんのほうが間違いもないし、何より非営利法人として大切にしたい財務の透明化も保てます。改善点があれば臆せず指摘してくれますし、お互いに言いたいことを言い合える、いい関係を築けています」と浅見会長は話します。  しかし当法人にとって何より難題なのは「職員たちの年末調整では、必ず還付金が出るよう調整してほしい」というご要望。一年間一生懸命働いてきた職員から、年の最後に追加徴収するようなことはあってはならないという、人情あふれる経営陣の想いによるものです。年間を通じて調整し、ご要望を実現できているのも当法人で一元管理しているからこそだと考えています。


先頭に立って府民共済を牽引してきた会長のお話は学ぶところばかり

 

「協同組合」との関係性

  府民共済とは生活協同組合が行う共済事業のひとつで、組合に加入する者同士の助け合いを基本とする非営利組織です。各都道府県の認可を受けた事業者が組合員の掛金を堅実に運用し、もしものことがあった時に一時金の支給を行います。ちなみにこの生活協同組合の思想と取り組みは、様々な社会問題への解決策を編み出しているとして二〇一六年十二月にユネスコ無形文化遺産に登録されています。

一つひとつの問い合わせに真摯に答える職員のみなさん

 

 「持ちつ持たれつ」という言葉で表現できるこの考え方を、多くのビジネスパートナーとの関係性においても実践されてきたのが、共済を立ち上げ、確立させてきた浅見会長をはじめとする経営陣の方々です。まだ講師経験のなかった私に税務セミナーを任せ、講演スキルを磨かせていただいたり、当法人が運営する京都経営合理化研究会の役員を引き受けて下さったりと、税理士と事業者という枠を超え助け合う関係性を長年築いてきました。それを「持ちつ持たれつ、当たり前のこと」と話してくださる懐の深さに、人生の先輩として多くのことを学ばせてもいただきました。

 

苦労を厭わず築いた「互助」を支えていく

  府民共済の根幹にあたる消費生活協同組合法が、制定から七十周年を迎えた二〇一八年。浅見会長は組合事業への多大な功績が認められ、厚生労働大臣から表彰を受けられました。「私は昭和五十八年の都道府県民共済立ち上げ直後、共済の前理事長に『ちょっと手伝って』と声をかけられて参加しました。互助組織は一定の会員数がいないと成り立ちませんから、各地を回って発起人集めからのスタート。だけど、私本人がまだ共済組合のこともよくわかっていない頃だし、そんな状態で人から出資金を集められないでしょ?自腹を切って、事務局の仕事もボランティア。でも、楽しかったからできたのでしょうね」と、設立当初から無我夢中で駆け抜けた三十六年間の苦労を笑いながら聞かせていただくこともあります。  世の中が求める保障も形を変える中、組合員の利益を第一に考え、地に足の着いた運営方針は次を担う采野理事長に引き継がれています。加入する全ての人々の安心を作るため、誠実に共済運営に向き合う職員の皆様を、これからもパートナーとして支えていきたいと考えております。

楽しく税の疑問を解決してもらおうといつも頭をひねります

 

浅見会長の受賞を聞き、当法人はランの花で心ばかりのお祝い