問題の大小に関わらず何でも気軽に相談できます
京都老舗企業
代表取締役
創業100年を超える家業を廃める決断をしたのは、社長に就任してから丁度9年目のことでした。
曽祖父の代から続く家業を諦めてしまうという決断は、とても難しく辛いものでしたが、当時の情勢や自社を取り巻く環境を冷静に分析して出した結論でした。
しかし、1世紀以上に亘って続いている会社を清算するという作業は、当時の私が想像していた
よりも遥かに困難で手間のかかるものでした。
廃業の決断をして間もなく、当時顧問をお願いしていた公認会計士事務所の先生に相談したのですが、お互いの先代の時代からの長い顧問契約とはいえ、さらにそれ以前の会社の経営体系に
ついては不明なことが多く、清算作業には相当な時間と労力が必要だろうとの回答でした。
取引先や従業員の今後のことなど、限られた時間の中ですみやかに清算作業を行う必要があり、これは困ったことになったな…と思い悩んでいた時に、ふと北條先生の顔が浮かびました。
北條先生とは、その当時ですでに10年近いお付き合いがありましたが、きっかけは私が35歳の年に先代から会社を引き継ぎ社長になった時と同時に入会した、京都の経済団体の若手勉強会で先輩会員としてご紹介頂いたのがはじまりで、仕事上のお付き合いはありませんでした。
年齢は私の2つ上とそう変わらないのにも関わらず、話してみると10歳以上は年上かと思う
ようなその落ち着きと、税務だけに留まらない経営に関する博識ぶりは会の中でもひときわ
目立つ存在で、会の先輩後輩を問わず相談を持ちかけている姿をよく目にしました。
私自身も何度か北條先生にハッとするようなアドバイス(この時は主に労務関係についてでしたが…)を頂いていたことを思い出し、直ぐに相談すべく連絡しました。
先生の事務所でお会いし、自社の今までの歴史とこれまで、そして現状を包み隠さず話し、自分が家業を廃めて新たな成長分野で事業を始めたいと相談したところ、作業を進める上で注意するべき点や、今後起こりうる問題点について指摘して頂きました。
この時に、私の話をじっくり親身になって聞いて下さる、北條先生の丁寧な姿勢に感動し顧問を引き受けて頂くよう、その場でお願いしました。
結果この行動が功を奏し、北條先生に顧問先の変更を引き受けて頂いてから10ヶ月たらずという短期間で会社を清算することができました。
その間に、毎回10名以上の事務所スタッフと行う定期会議や、多くの監督機関への証明書作成、そして長年にわたり放置してきた会社の種々の問題について、文字通り絡まった糸をほぐすように
一つ一つ丁寧に調べ解決して頂きました。
また、弁護士・司法書士の先生もご紹介して頂き、清算と新会社設立の作業を同時にスムーズに行うことができたことも、北條先生の事務所の持つ幅広いネットワークがあればこそと感謝しています。
現在は新会社を海外にて展開すべく、引き続き顧問をお願いしていますが、やはり個人的に信頼でき、問題の大小に関わらず何でも気軽に相談できる点と、事務所スタッフの皆さんの一生懸命に取り組んで下さる姿勢が、今後も長くお付き合いをさせて頂きたいと思う最大の理由ではないかと思っています。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。