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ボーナスの税金ってどうなっているの?

2025/08/18イベント

夏のボーナス、楽しみにしていた方も多いのではないでしょうか?
「旅行に行こうかな」「ちょっと贅沢な外食をしようか」など、いろいろな楽しみが広がるボーナスですが、いざ明細を見てみると
「思っていたより手取りが少ない気がする」  
「こんなに税金が引かれるの!?」

そんなふうに感じたことはありませんか?  

ボーナスにも、しっかり税金がかかっています   

実は、ボーナスにも、所得税・社会保険料(健康保険・厚生年金・雇用保険など)がしっかり控除されます。中でも多くの方が驚くのが、「所得税」の金額です。

通常の月給の所得税は、「その月の金額」だけでなく「年間を通した見込み額」から計算された“税率”で引かれています。一方、賞与の所得税は、過去の給与実績を基にした賞与に対する特別な税率を使って計算されます。

この特別税率が思ったより高めに設定されていると、月々よりも多く引かれているように感じることがあるのです。

社会保険料も意外と大きい

さらに見落としがちなのが、社会保険料の負担。
賞与にも保険料がかかりますが、月給と違って「標準報酬月額」ではなく、実際の支給額に基づいてそのまま計算されるため、支給額が大きければその分引かれる金額も増えます。

例)ボーナス30万円支給の場合(保険料率は概算)

  • 健康保険:約17,400
  • 厚生年金:約27,000
  • 雇用保険:約1,650円(0.55%
    合計:約46,000円程度が引かれることも。

実際の手取りが減って見える理由は?

このように、ボーナスには税金+保険料がかかってくるため、支給額が大きくても「実感としての手取り」がやや少なめに感じるのは自然なことなのです。

ただし、所得税については、年末調整や確定申告で過不足が調整される仕組みになっていますので、年トータルで見ると正しい額に落ち着きます。


ボーナスこそ賢く使うチャンス

せっかくのボーナス。生活費とは別に入ってくるお金だからこそ、
「少し投資に回す」「ふるさと納税に挑戦してみる」「老後資金を貯めておく」など、
先を見据えた使い方を考えるきっかけにもなります。

もちろん、自分や家族へのご褒美も忘れずに。暑い夏を乗り切るエネルギーにもなりますね。

税金や給与明細の仕組みについて、「なんとなくわかっているけれど、実はよく知らない」という方も多いものです。
もし気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
私たちは皆さまの生活に寄り添う、身近な税の専門家です。