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今宮神社とあぶり餅

2024/06/17イベント

 京都市北区紫野今宮町にある今宮神社に行ってきました。静寂な森の中に佇む社殿は長い歴史を感じさせる荘厳な雰囲気に包まれており、古来からの伝統が今なお息づく境内には、海外からの旅行者も多く見受けられました。

 今宮神社で毎年5月に行われる今宮祭は、「神輿出し」、「神幸祭」、「還幸祭」と続き、「神輿おさめ」をもって終わります。写真は、この還幸祭の神輿が町を巡幸するところです。平安遷都後、続く疫病や厄災を鎮めるため営まれた紫野御霊会(ごりょうえ)を起源とする今宮祭に訪れる参拝者の姿を見て、疫病退散を願う人々の願いは今も昔も変わらないのだと感じました。

 今宮神社の境内には、参道を挟んで老舗のあぶり餅屋さんが二軒あります。「一文字屋和輔(通称 一和)」さんと「かざりや」さんです。竹串で刺した一口サイズの白いお餅にきな粉をまぶして炭火であぶり、白みそをつけていただくあぶり餅は、古くから地元の人に愛される一品です。

 じつは今宮神社に参拝するのはこれが二回目、前回は一和さんのあぶり餅をいただいたので、今回はかざりやさんに入店し、半年ぶりにあぶり餅をいただきました。一和さん、かざりやさん、どちらのあぶり餅も絶品で、次回どちらのお店に立ち寄るかは、現在思案中です。

 

 ところで、弊社事務所が所在する京都市には数多くの長寿企業があります。先ほどご紹介した一和さん、かざりやさんにも創業から100年を超える歴史があるそうです。

 長寿企業になるため、また長寿企業であり続けるために必要なことは何でしょうか。取引先や顧客との間に日々培ってきた信頼関係や実績でしょうか、立地や材料の入手容易性といった地理的条件でしょうか、あるいは、経営方針や企業理念、リスクマネジメントの手腕でしょうか。長寿企業から学ぶべきことはたくさんありそうです。

 お店を出てしばらくすると、祭を終えた神輿が本社に戻ってきました。5月の中旬、境内を抜ける風が涼しく感じられました。