京都むらさきの総合税理士法人

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日々つれづれ

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祇園祭です

2018/07/13イベント

貞観年中(859~877)年まで遡るお祭りですが、もとは疫病(厄災)除去が由来です。度重なる乱や大火にみまわれながらも復興を遂げ、町衆の努力によって復興し、1500年頃から山鉾の装飾に贅を尽くすようになっていきます。

上記年代より安土桃山時代、江戸時代を経て明治時代となり、町並みの変化や江戸時代からあった補助金の打ち切り等による資金難に陥ったことから、新たな補助を受けられるよう大正12年に祇園祭連合会が設立されました。平成4年には財団法人となり、平成24年公益財団法人になりました。

伝統が続く華やかな舞台の裏で運営維持管理は どう成されていたのでしょうか?

現在、寄付、観覧券、ちまき販売、たくさんの企業からの協賛金の他等がありますが、 公益財団法人になると補助金が受取れます。

税制面で優遇措置がある代わりに、

・公益目的事業の定義を、学術、技芸、慈善その他の公益に関する事業であること

・不特定かつ多数の者の利益の増進に寄与すること

・公益目的事業の費用の比率を50%以上とする

・すべての関係者に特別の利益を与えないこと等が必要となります。

現在祇園祭は日本三大祭の一つに数えられており、 平成21年にはユネスコ無形文化遺産に登録されました。 それに伴って規程が厳しくより多くの費用が必要となることから、 インターネットでの寄付も幅広く出来るようになりました。

伝統を守り続けていくことは並大抵の努力では出来ないと思います。 それが公益性の高い慈善事業になればなおのことです。

近くでご覧になると、絢爛豪華な錦の織物を壁面に纏い、 誰もが知っている歴史上の画家が内部装飾を施し、 見れば見るほど素晴らしい芸術品であることが再認識できると思います。

夜の提灯のあかりとゆらぎ 夜の祭り囃子 夜の歩行者天国 浴衣でのそぞろ歩き 屋台のタベアルキを卒業したら、 歴史や芸術に思いを巡らし それに携わっている多くの人々に思いを馳せ、少しでも何かに参加出来れば、平安時代から続くこのお祭りも 平成、来年の年号へと 更に繋ることも実感できるのではないでしょうか?

お客様から頂いたちまきです。

昔旅に出たスサノヲノミコトを蘇民将来は粟で作った食事で厚くもてなしました。

蘇民将来の真心を喜ばれたスサノヲノミコトは 疫病流行の際「蘇民将来子孫也」と記した護符を持つ者は疫病より免れしめると約束されました。

その故事にちなみ祇園祭では、「蘇民将来子孫也」の護符を身につけてお祭りに奉仕します。

市内百貨店のイベントスペースです。

今年は連休と重なっているのでたくさんの人出が予想されます。 くれぐれもお足元にお気をつけて、自分流の祇園祭を思いきり楽しんでみませんか?