母の日に思う
2014/05/11所長雑感
今朝の日経新聞のコラムに、母という仕事は1日24時間勤務の現場総監督で365日休暇はなくサラリーもないが世界で一番大事な仕事です、とありました。まさに的確に”母”を言い表していると思いました。
世界中の職業で、心の病気になりやすい仕事が3つあると言われています。聖職者、教師、そして母(主婦)です。この理由を心理学者に問いますと、1日24時間たったひとつの立場を求められる存在だからという答えでした。人は、アフターファイブのように、自分の責任ある立場を脱ぎさって解放される時間が無いと、心に大きく負担がかかるということです。
ひるがえって、母は生涯途切れることなく、1年365日1日24時間、母たる存在です。そんな母は、一体どれほどの重圧の中で、常に心を強く保って子ども達と対峙してきてきたのでしょうか。時には母であることに押しつぶされそうになりながら、身体だけでなく心を痛めて母を演じてきたのではないでしょうか。
経営者は重圧ある職務です。しかし母も、それに匹敵する職務だと思います。経営者は従業員に対して責任を、母は子に対して責任を負っています。経営者が現在を担うのに対し、母は未来を担っています。そんな風に思うと、この偉大な母に敬意を表さずにはおれない、今年の母の日はそんな心持ちになりました。
母と母たるみなさんに感謝を込めて。
平成26年5月11日 母の日 北條達人