明けましておめでとうございます。

　世界に拡大した新型コロナウィルス感染症は、いまだ収束が見えない状態が続いています。政府では、国民の命と暮らしを守る総合経済政策として、医療機関の支援やデジタル改革に向けた投資活性化策を実施していますが、中小企業にも個人事業主にも極めて厳しい状況となっております。

　同時に、雇用情勢も非常に厳しく、総務省発表の完全失業率はコロナ離職を受けて急速に悪化しています。失業率と自殺者数には明白な相関関係が認められますので、このまま景気低迷が続いた場合の人的資源の喪失も無視はできません。最前線で治療対応をしている医療機関の状況に配慮しながら、最大の警戒をしつつ経済活動を支援する施策がもとめられます。

　他方、明るいニュースとしては、ワクチンの開発が順調にすすみ、医療現場の治療方法も確立されつつあります。このまま数年後に、新型コロナが通常の季節性感染症程度の脅威におさまれば、経済の急回復が見込まれます。今のうちに、ニューノーマルのニーズに対応した商品やサービスづくりを進めておきましょう。

国家の効果的な政策支援がもっとも必要なときだからこそ、菅新総理の手腕にも期待をしたいところです。政府も企業も個人も問題意識を共有し、みんなで支え合って我慢の時期を乗り越えましょう。希望の未来に向けて、皆様の幸多い一年を祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。

京都むらさきの総合税理士法人

代表社員　税理士　北條達人