【18歳大人 成年年齢引き下げ】
2022/03/22NEWS / お知らせ
成年年齢が令和4年4月から現行の20歳から18歳に引き下げられます。
約140年ぶりに成年の定義が見直されることで、何が変わるのでしょうか?
[成年年齢]
生年月日 |
新成人となる日 |
成年年齢 |
2002年4月1日以前生まれ |
20歳の誕生日 |
20歳 |
2002年4月2日から2003年4月1日生まれ |
2022年4月1日 |
19歳 |
2003年4月2日から2004年4月1日生まれ |
2022年4月1日 |
18歳 |
2004年4月2日以降生まれ |
18歳の誕生日 |
18歳 |
◆成年に達すると変わること
民法が定めている成年年齢は、「一人で契約をすることができる年齢」という意味と、「父母の親権に服さなくなる年齢」という意味があります。
成年に達すると、親の同意を得なくても、自分の意思で様々な契約ができるようになります。
(例)
携帯電話を契約する。一人暮らしの部屋を借りる。クレジットカードをつくる。高額な商品を購入したときにローンを組める。10年有効のパスポートの取得。公認会計士や司法書士、行政書士などの国家資格に基づく職業につくこと(資格試験への合格等が必要です。)
また、女性が結婚できる最低年齢は16歳から18歳に引き上げられ、結婚できるのは男女ともに18歳以上となります。一方、成年年齢が18歳になっても、飲酒や喫煙、競馬などの公営競技に関する年齢制限は、これまでと変わらず20歳です。健康面への影響や非行防止、青少年保護等の観点から、現状維持となります。
◆成人式・養育費はどうなる?
成人式の時期や在り方に関しては、法律による決まりはありません。
各自治体の判断で実施されており、多くの自治体では、1月の「成人の日」前後に開催し、その年度に20歳になる方を対象にしています。成年年齢が18歳に引き下げられた後については、各自治体が実情に応じた対応ができるよう検討しています。
養育費については「子が成年に達するまで養育費を支払う」との取り決めがされていることがありますが、今後新たに養育費に関する取り決めをする場合には、「(大学を卒業する)22歳の3月まで」といった形で、明確に支払期間の終期を定めることが望ましいと考えられます。
なお、成年年齢引き下げによる税務においての影響はございません。
(一部の相続・贈与特例等の年齢要件に見直しあり)
<参考資料>
■「18歳から大人」特設ページ | 消費者庁 (caa.go.jp)
■法務省:成年年齢引下げを見据えた環境整備に関する関係府省庁連絡会議「成人式の時期や在り方等に関する分科会」について (moj.go.jp)