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【 固定資産税上がった!?-コロナ特別措置終了後- 】

2023/05/22NEWS / お知らせ

 令和5年度固定資産税納税通知書をご覧になられて納税額が上がった!?

と感じておられる方、いらっしゃるのではないでしょうか。

 

 土地に係る固定資産税評価額は、固定資産評価基準によって3年に一度評価替えが行われます。直近では令和3年度に評価替えが行われ、令和3年度から5年度の評価額が決定されました。評価額が上昇した一定の土地については、税負担の急増を緩和する措置として段階的に税額を引き上げる負担調整措置(毎年、新評価額の5%を加算)が講じられています。

 ただし、令和3年度は、新型コロナの地価への影響等を踏まえ、税額が上昇するすべての土地を対象に令和2年度と同額に据え置く特別措置が設けられ、また令和4年度は、景気回復に万全を期すとして、一定の商業地等(負担水準20%~60%未満)の固定資産税の課税標準額について、負担調整措置による引上げ幅を従来の5%から2.5%に引き下げる措置が講じられました。

 令和5年度の固定資産税については、これらの特別措置は設けられておらず、従来の負担調整措置が適用されることから、令和3年度の評価替えにより評価額が上昇し、負担調整措置が適用される土地では、前年度分の課税標準額に新評価額の5%が加算されることとなります。(なお、都市計画税も同様)

 

 以上のことから、令和3年度および令和4年度に設けられていた特別措置の終了により、固定資産税納税額が上がります。

ご自身の固定資産税通知書より、ご確認ください。

 

 

<参考資料>■総務省「令和5年度地方税制改正・地方税務行政の運営に当たっての留意事項等について」(令和5年1月19日)