土地や建物といった不動産の価値は、周辺エリアの地価推移、増改築、経年劣化などにより変動します。しかしながら毎年その変化を確認して固定資産税の税額に反映させるのは困難であることから、固定資産税の評価額は３年ごとに更新されることが決まっています。

　前回は２０２１年で、今年が評価替えの年にあたります。

　自分が所有している不動産の評価は、役所にいって固定資産税の課税台帳を閲覧すれば確認できますが、その評価が適正かどうかを判断することは難しいものです。

　そこで活用したいのが「縦覧制度」になります。

　縦覧とは、自身の不動産に加えて近隣の土地家屋の評価額を確認できる制度で、近隣の土地家屋と比較することで、自分の所有不動産の評価が適正であるかチェックできます。

　縦覧できる期間は自治体によってことなりますが、京都市の場合、４月１日から月末までの１カ月です。

　固定資産税の評価ミスによる税の過大徴収は全国で見受けられるので、自身の不動産評価額を一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

＜参考資料＞◆京都市/固定資産の縦覧制度とは何ですか。◆京都市：固定資産に係る縦覧帳簿の縦覧について ◆住宅：マンション長寿命化促進税制（固定資産税の特例措置）