京都ゑびす神社に十日ゑびすの参拝をしてきました。十日ゑびすとは、「七福神」の戎(恵比寿)様を祀るお祭りです。毎年1月9日を宵戎(よいえびす)、10日を本戎(ほんえびす)、11日を残り福といいます。主に西日本での行事であり、大阪の今宮戎神社、兵庫県の西宮神社、そして京都府の京都ゑびす神社が有名です。商売繫盛を願って参拝する方が多く、吉兆笹という笹に縁起物の福俵・熊手・鯛・宝船・宝来等のお飾りをつけてもらい、家や店舗に祀ります。

参拝した日は宵戎前の8日の夜だったので人出は少な目でした。

参拝後に笹を購入し、お飾りを選んでつけていただきます。余談ですが、吉兆笹は神社によって授与の仕方が違うようで、今宮戎は笹のみ無料で、西宮と京都は神社の飾りがついた笹を有料で購入します。

京都の十日ゑびすは、規模の大きい今宮戎や福男選びのある西宮と比べるとやや小さいのですが、本殿参拝後に「横参り」というお参りがあるのが面白いところです。本殿の横にある「たたき板」というところをドンドンたたき、中にいる恵比寿様に「よろしゅう頼んまっせ！」と直接声をかけるのです。普通願い事というのは、心の中で願うものだと思うのですが、参拝客が一列に並びに本殿をドンドン叩いて大声をかける光景はなかなか面白いものです。しかし残念なことに、新型コロナウイルスの影響でこのお参りも中止の立て札が出ていました。

また以前の活気ある参拝風景が、早く見れるようになってほしいなと願うばかりです。