12月に入り、今年も年末調整の時期がやってきました。

年末調整は毎年行う作業となりますが、あまり手続きを理解していない方も多いと思います。税金が返ってくる手続きだと思っている方も居るかもしれません。

年末調整は所得税の精算の手続きです。毎月の給与から天引きされている源泉所得税は、あくまでも概算の数字です。年末における扶養親族の状況や支払った生命保険料等によって正確な税額を計算して、天引きされた源泉所得税との精算を行います。その結果、正確な年税額よりも徴収し過ぎている場合は還付となり、逆に不足している場合には徴収となります。

さらに今年の6月より開始した定額減税を考慮する必要があります。

原則として、6月1日以降の最初の給与から減税を行いますが、年末調整時に再度、確認処理を行い年調減税の処理を行うことになります。

年調減税をするか否かを問わず、年末調整時には扶養親族の人数等を正しく把握する必要があります。毎年行う手続きになりますのでしっかり理解することが大切です。